TCシンポに行ってきました。
※マニュアル業界(制作会社やメーカー)の人以外にはほとんど知られていないと思う
いろいろなセッションに参加したかったんだけど、諸々の会社的事情(そんなとこに行ってるヒマあったら仕事しろとか高いから行かせられないとか)があって、自分でセッションを希望することもままならず割り当てられた貴重な1コマが
「これからの紙マニュアル ~過去、現在から今後の紙マニュアルを考える~」
でした。おお、これはきっと電子書籍と絡めての話だな。「これからの紙」てのは最後のアガキなのか。よし、紙派の言い分を聴いてやろうじゃないの。といった気分で猛暑の中馳せ参じました。
ところが。
当日、私のツイッター実況にお付き合いいただいた方はお分かりになったかと思いますが、電子化の「で」の字も出てきやしない。
まるでそんなものはこの世に存在しないかのごとく、「いかにマニュアルはあるべきか」て話でした。
いちいち「紙」て謳った意味がわからん。
セッションのキーワードに「優位性」とあったけど、その話はどうなっちゃったの?
少なくとも「紙」ならではの特性、「紙」でなければならない理由、どうやって「紙」メディアが生き残っていくか、また他メディアとの棲み分けは? て話が全くでませんでした。
肩すかし。
まあ、すかされっぱなしじゃ暑い中来た意味がありません。気になったポイントを羅列。
- 紙マニュアルはホワイトスペースが大事。(→そうか、電子書籍では版の大きさが固定できない)
- 見開き表示はインパクトが大きい。
- 電子書籍ではどうなるんだろと思ったもの その1)縦横混在
- その2)フローチャートのたぐい(操作手順とかの)
- その3)PL! 強調表示がユーザーによって変えられてしまったら意味がない。
- 電子書籍だと「絶対に読ませなければならないもの」はどう区別すればいいんだ?
- 紙の場合は物理的な量の制限があるから、自然と盛り込む内容を精査するけど、電子化だと制限がない。そうなると余計な情報が増えて冗長になってしまうのかも。
- マニュアルというものは、ユーザー(リーダー)が何を読むか決めるのではなく、メーカー(作り手)が何をどう読ませるかを意図できるようなレイアウトが必要。
- 拡大鏡を使う弱視者はページ全体をみないで端から順に読んでいく。全体像が見られないから、全部を読み終わるまで何が書いてあるかわからない。苦労して読み終わって結果全く不必要な情報だった、ということがある。電子化のときも考慮が必要だな。
- 紙マニュアルは「言語レス」の兆候。ローカライズでラクだな。あ、仕事なくなるのか?逆にw
他にもあったけど、あまりDTPとは関係ないから割愛。
ただ全体を通して思ったのは、マニュアル業界って閉鎖的で体制や考え方が古くないか?てこと。
今後がちょっと心配にもなりました。
